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KATSUMATA JAPAN officeのクリエイターである永田哲也が、ここ数年にわたりハマっているというキャンプについて、きっかけや魅力から愛用品までをご紹介。日頃からシビアな目でモノ選びに関わるスタイリストのセレクトは、キャンプ好きならずとも要チェック。デイリーユースにもおすすめな、機能とデザインを兼備するギア&ウェアをとくとご覧あれ。
—キャンプにハマったのはいつから?
7~8年くらい前ですかね。友達とやってみたら楽しかったのが最初です。経験者がいなくて、見よう見まねでやりました。それぞれがテントとかコンロとか家にあったものを持ち寄って、何回かやりながらだんだんと必要なものを揃えていった感じです。
—初めて行ったときのことを覚えてます?
富士五湖の辺りだった気がします。そのあとしばらくは数カ月に1回くらいのゆるいペースで行っていましたね。楽しかったんですけど、冬に行こうとも思いませんでしたし。ペースが上がって頻繁に行くようになったのは2~3年前くらいで、知り合いの影響です。キャンプマスターのおじさんがふたりいて(笑)、一緒に行って衝撃を受けまして。その人たちが持ってきたギアがどれもすごく魅力的で、こんな世界もあるんだと。劇的にキャンプを快適にしてくれるものばかりだったんです。ギアだけでなく、ウェアもですね。そこから調べてみたらどんどんと新たな発見があり、それで沼に落ちました。
—ギアとの出会いが重要だったんですね。
そこからは気になるものを買っては使い、合わなければ譲ったりしながら自分でもひと通り揃えるようになり、ギアが充実して季節関係なく頻繁に行くようになりました。いまはソロキャンプも流行っていますし、本当にいろいろな種類のギアが出ていますよね。ちなみに、自分は一度だけひとりで行ったことがあるんですけど、向いてませんでした。とにかくさみしくて(笑)。みんなで行ってそれぞれが好きにするような形ならいいんですけど。
—キャンプのどういったところが魅力?
まず、旅行感覚を味わえることですかね。キャンプ場は全国にあるから、次はどこへ行こうと考えるのは楽しみのひとつです。あと、最近ではコロナの影響でお酒を酌み交わせないこともあって、人とのコミュニケーションが取りづらく、それでキャンプが増えているのもあるんじゃないでしょうか。換気を気にする必要もなく、外である程度の距離を保てる。火なんか囲んでお酒まで飲めて、新しいコミュニケーションツールになっていますね。
—ニューノーマルなコミュニケーションのひとつと。
昔で言うゴルフの接待やクラブでの出会いじゃないですけど、キャンプでの会話からビジネスにつながることもあります。自然の中で火を囲んでいるようなシチュエーションのほうが素の部分を出せて、本音で語れるような気もしますね。たわいもない話から仕事のことまで気兼ねなく語れたりして、自分の場合は日常や仕事を忘れるというより、コミュニケーションの場のひとつという感じです。
—いまはどれくらいのペースで行っていますか?
月2くらいですかね。実は登山も始めたのでそっちの時間も増えています。最初は運動不足解消が目的でしたが、ずっとキャンプをしてきて、もっと高いところでできたらどんな景色が見られるんだろうって思いも湧いてきたんです。日帰りの登山で訓練したあと山岳用のテントを購入して、少し前に山にあるテント場(ば)デビューしました。まだ数回ですけど。
—それはまた新たな楽しみになりそうです。
スノーボードでよく行っていた谷川岳にも登ったんですけど、途中までだったのに見晴らしがよく、その景色が最高で、そこからハマっていった感じです。去年までは日帰りで、今年に入ってから泊まりでも行くようになりました。主に友達とふたりで行っていますが、周りでも仲間を探しているところです。もちろんギアもキャンプで使うものとは違いますし、その部分でも同じように魅力を感じていますね。登山系のガレージブランドもたくさんあって、ファッション的にもおもしろいんですよ。そこは勉強中ですが、ひと通り揃ったらまた紹介しますね(笑)。
ってことで、前編はここまで。愛用ギア&ウェアに迫る後編は7月19日公開予定!
永田哲也https://www.kmjo.jp/tetsuya-nagata/
Photography KENTARO MATSUMOTO, TETSUYA NAGATA(Tent)Text YUSUKE MATSUYAMA